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060 じいちゃんばあちゃん

ผู้เขียน: 栗須帳(くりす・とばり)
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-07-13 17:00:47

「あれ? ばあちゃんは?」

 あおいたちが朝食を運んでいる時に、直希が栄太郎に声をかけた。

「もう来るだろうよ。何でか知らんが、朝からご機嫌斜めなんだ」

「また? じいちゃん、今度は何をしたんだよ」

「いやいや、今回は本当に分からんのだよ。起きた時から、何でか知らんがずっとむくれてるんだ」

「じいちゃん、知らない内に地雷を踏むところがあるからね。ほら、ちょっと考えてみてよ。でないとフォローも出来ないだろ」

「いやいや本当、見当もつかんのだよ。私が何を言っても、『別に』の一点張りで」

「ここに来てからは、そんなに喧嘩なんてしてなかったろ? と言うか、そう言えば一度もしてないんじゃないかな」

「確かに……と言うことは、かれこれ半年ぐらい喧嘩してなかったのか」

「奇跡だね。前の家だと、二日に一回は喧嘩してたのに」

「うふふふふっ」

 横で聞いていた山下が、口に手を当てて笑った。

「ごめんね山下さん。ばあちゃんが来たら、ちょっとフォローしておいてくれませんか」

「うふふふっ、いいわよ。でも……いいわね、喧嘩出来る相手がいるってことは」

「あ、いや……これはどうも、失礼しました」

「いえいえ、そういう意味じゃないですから、気にしないで下さいな。でも新藤さん、直希ちゃんの言う通りですよ。いつも優しくて穏やかな、あの文江さんが怒るなんて余程のことだと思うわ。何があったか知らないけど、ちゃんと謝ってあげないと」

「ははっ、恐縮です。ですが山下さん、それを言うなら山下さんこそですよ。何と言うか、その……最近、めっきり綺麗になられた」

「まあ新藤さん、お上手ですこと。うふふふふっ」

「いやいや、世辞などではなく本当のことです。何やら孫たちと一緒になって、色々難しいことをされているようですが、その頃からですかな。本当、今まで以上にお綺麗になられた」

「うふふふふっ、本当、やめてくださ

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